自分の音感がいつも低いらしいので・・・

僕の音楽のピッチ(音の高さ)の話。

何年か前、
僕は自分の音楽の基準ピッチを
A(ラの音)を438Hzとして
チューニングしているという話をしました。

理由は、とにかくラの音を
440Hz(一応、世界標準)で合わせると、
非常に気持ち悪いという実感があったからで、
いろいろな基準の音の高さで試した結果、
当時使っていたチューナーで
もっとも低い基準音だった438Hzが
一番しっくりきたから、という理由で
かれこれ10年以上、438Hzでチューニングしてきました。

いつも僕がギターの弦を新しく張り替えるとき、
最初はチューナーを使わず
自分の音感でざっとチューニングします。
僕の場合、最初
「ド」の音を基準にして合わせていきます。

こんなものの高さが「ド」だよなと思って
チューニングして、
最終的にチューナーで合わせるのですが、
いつも僕が合わせるチューニングだと
A=438Hzに対していつも
チューニングが低いのです。

ここで、毎回弦を張り替えるときに
自分の音感で合わせた音が
てんでバラバラに正しいピッチとずれている
というのなら、僕の音感がないだけで
片付くことなのでしょうが、
いつもだいたい同じだけ低いのです。

IMG_0219

そう、だいたい438Hzで合わせようとすると
上の写真のように、いつも
このくらい低くずれているのです。
必ず変わりなく。

つまり、僕の中に特定の基準ピッチの
絶対音感があるのではないか?

このことには、何年も前から気づいていたのですが、
今までの楽曲が438Hzでチューニングされていたので
それを変えようという発想も特になく、
最終的に機械に合わせて
いつも同じくらい、音の高さを修正していました。

で、ふと思い立って
これだけいつも同じピッチでずれるのなら、
いっそ、自分の絶対音感に
楽器の基準ピッチを合わせれば
チューニングが手軽になるんじゃなかろうか?
という仮説のものと、
ギターの弦を張り直したついでに
自分の絶対音感でチューニングし、
(上の写真のように絶対、音が低いので)
僕の耳だけでチューニングした音の高さが
チューナーでジャストになるように
機械の方の基準ピッチを下げていったのです。

まあね、こんな話、
写真だけ見せてほら、と言っても
全然、信憑性など無いわ!と
言われればそれまでのことなのですが、

IMG_0220

こんな感じ。

自分が正しいと感じるチューニングで合わせると
ラの音は432Hzになるのです。
しかも写真のようにほぼピッタリ。

言っておきますが、ごまかして
詐称したりしていませんからね(笑)
ここで疑われると、
この記事の内容全てが全否定になるんですけど・・・(笑)

嘘だと思うなら
僕のライブに来やがれ。見せてやる。
次回は7月24日、ROCK BAR UK(有料)だ。
忘れるなよ。

とにかく、誤魔化すことなしに
実際にこうなるんだということだけでも
承知してもらうとして、さておき、
この基準ピッチが体に染みついているのはいいとして、
でも432Hzなんてチューニングは
邪道なのじゃないか?と心配になったので、
ネットで検索してみたところ、
オペラ「椿姫」「アイーダ」などで知られる
ヴェルディという19世紀の作曲家が提唱した
由緒あるピッチなのだとか。
「ヴェルディ・ピッチ」と呼ばれているらしいでのです。

ヴェルディ、わかってるじゃねぇか!(笑)

というわけで、別に432Hzを基準ピッチにしても
アリなのだろうと分かり、
今、プリプロで着手している楽曲を
432Hzで作っています。
一通り、作業をしてみて
このチューニングの評価をしてみたいと思っています。

今度のベストアルバムは
10年やってきた438Hzで行くか
新しく出てきた432Hzで合わせるか、
思案のしどころです。


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