遺伝子を触るということ

昨日はデザイナーベビーというものは、
自分の子供の特徴を
親が決められるものであるという事。
そしてそれは
ある意味、抽象的な表現ではありますが
神の采配、自然の摂理に反する
重大な罪を作ってしまう、
という話をしました。

さらにこの意味するところは、
いわゆる科学技術への信奉に対する
アイロニーという単純な否定で済まされない、
実は割と切実な部分での危険性をはらんでいる。

そのような話でした。

もし、自分の子供を
自分の好きなようにデザインして
生み分けることが出来たらどうなるでしょう。

ひとまず1つ目のケースとして、
それをする為の経済的条件は
外して考えてみましょう。
全ての夫婦、いやそれこそ個人が
子供を欲した時、
自分の好きなようにデザインされた子供を
世界中の誰もが無料で作る事が出来る、
そう考えてみましょう。

誰もが自分の子供に
先天的な疾患を背負わせたくないでしょうし、
後天的にある特定の条件下で
発病する疾患の原因遺伝子も背負わせたくはないでしょう。
ここまでは親心として分からなくもありませんが、
ここに例えば瞳はブルー、色白で、鼻は高く
などといった、生命の宿る肉体を維持する為に
特に必要もないような部分までアプローチをしてしまうのは、
これは完全にタダのエゴと断定出来るでしょう。

それは単に特徴的、資質的優劣だけではなく、
それこそ遺伝学的な意味での
優性遺伝と劣性遺伝のバランスを変えてしまうことになるのです。

この優性遺伝と劣性遺伝のバランスを変えるという事は
自然の摂理のバランスを変えてしまうことと
等価の重大性を持っています。

生命が(人間だけではなく)
自然な流れに乗って進化出来なくなるのです。
ドラマティックな言い方をするならばそれこそ、
人間のエゴが生みだした人間の「亜種」が産まれることを意味します。
生物として本来あってはならない
生物(遺伝的に)が存在することとなるのです。

自然の摂理というものは
タフなようで意外と繊細で絶妙なバランスで成り立っています。

たとえば昨今の異常気象などもそうで、
人間ひとりひとりの「ちょっとくらいは大丈夫」が
世界的に蔓延した結果として
地球が温暖化している原因の95%以上は
その人間の生活、経済活動から引き起こされていると言われています。

国の都合で(はじめは良かれと思ってのことなのでしょうが)
スギやヒノキの木を大量に植林した結果、
人間は今、花粉症に悩まされています。

このように、ひとりひとりが
ちょっとだけバランスを変える事によって
ひとりひとりの集まりであるところの
全体はとてつもなく歪んでしまうのです。

バランスを変えようとすると
必ずどこかにそのしわ寄せがきますし、
正しいバランスに是正する為の
作用も起きてきます。

きっと自然の摂理と叡智の前では
人の叡智など無知に等しいでしょう。
遺伝子を改造する事の安全性を正しく見極めることは
長い目見た時、それこそ1万年とか10年とかいうスパンで
遺伝子を改造した事によって起こる
弊害というものは予測することなど出来ないと思うのです。

さらには自然のバランスとして
「種」として、もしくは
「遺伝子」として淘汰されるべきものがあったとします。
しかしそれが人間の場合例えば、
身体能力も高くまた容姿端麗な人間を作る
遺伝子だったとしたらどうでしょう。

無くならなければならない「種」が
人間の都合でいつまでも自然界に
残されるという結果を招くのではないでしょうか。

これは万人がそうした
遺伝子操作を受けられるという世界になったら
こうなるのではないかという予測ではありますが、
これが今回説明した
人類全ての人が「無料」で
遺伝子を好きなように改造出来るケースではなく、
企業などが「有料」でそうした
商品、サービスを始めてしまったらどうなるのでしょう。

そうすると話はさらに複雑になっていきます。

次回はこうした
「遺伝子補正サービス(?)」の
有償提供が行なわれるようになった場合、
何が起こるのか、どういう影響が出るのか
というところに言及していきたいと思います。

■□■□■□■□■□■□

応援のクリックで
ご協力お願いいたします♪

にほんブログ村 音楽ブログ シンガーソングライターへ
にほんブログ村

■□■□■□■□■□■□

「風は群青の空をそよぐ」
2013年5月25日発売!

■iTunes Store
■Amazon MP3

購入法は
コチラ←

・歌詞カード付きCD-ROM(限定)の購入は

コチラ←

■□■□■□■□■□■□

夏のカケラ on Radio たまにTVでは
ご紹介するお便りを随時募集しております。
完全匿名制ですので、お気軽にお便りを下さい!


お便りはこちら!


コメントを残す