ちゃっちゃっちゃ!ちゃかちゃかちゃか!!

インドネシア、バリ島の民族舞踏(?)に
「ケチャ」というものがあります。

大勢の男性が
「チャカチャカ」言いながら
「踊る」というより「揺れる」もの。

実は僕自身、この「ケチャ」自体は
小学生の頃から知っていまして、
おそらく多分、時代的にも
「芸能山城組」(と思われる)のレコードを
ひょんなことから聞いたのが最初でした。

子供だった当時の僕は、
その呪術的なバイブレーションに
気味悪さを覚えたものでした。

さて、最近になって
以前の記事でも触れた、
ゲームの「FFX」をやっているというところから、
東南アジアの文化にちょっと興味が出て、
YouTubeで色々と動画を漁っていたところ
この「ケチャ」と再会したわけです。

改めて「ケチャ」について調べてみると、
やはり僕が幼少の頃に感じた感覚の通り、
元々は呪詛的な意味合いの強い、
「踊り」というより、儀式だったようですが、
それが芸能化し、
今は観光客向けのアトラクションとなっている
というのが、「ケチャ」の概要です。

さらに調べて行くと、
この「チャカチャカ」という掛け声(?)は
全部で5種類ほどのパートに分かれて
それぞれアクセントの位置の違うシーケンスで
合唱されるのだそう。

例えば、
強起の「チャ」が「^」
弱起の「カ」が「-」
とすると、
リードパートの人(と思しき)の
カウントの「チャ」に対して

・^-^-^-^-^-^-^-^–
・–^–^–^–^–^-
・^–^–^–^–^-^-
・-^–^—-^–^–^-^

という、
さながらドラムスクールの
右手と左手の練習のような
アクセントを同時に、チャカチャカする(?)という、
そのポリリズム感(正確にはポリリズムではない)が
この呪術的なバイブレーションを持つ
グルーブを演出しているのでしょう。

下の動画は、
おそらくバリ島を紹介する映画(?)で
演じられている「ケチャ」で、(1:00ごろから始まる)
かなり「よそ行き」感の強い「ケチャ」ですが、
ただ単にあぐらをかいて
腕をゆらゆらささせながら
「チャカチャカ」言っているだけではなく、
上手い人達がやると、
クオリティが違うように思えます。

まあ、カメラの撮り方やカット割りなども
あいまっているのでしょうが・・・。